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ITゼネコンの底辺を支えているエンジニアにはそこから逃げて欲しい2

前回の続き


IT業界の多重派遣問題がなぜなくならないのか?についてです。端的にいうと、デメリットよりもメリットの方が大きいからだと思うのですが、そのメリットとデメリットをまとめてみます。なお、ここでは「お客さん」は発注社、「中請け」はマージンを抜いてる元請け及び下請け企業、「下請け」は商流の一番下で、実際に業務担当者を出す企業とします。

・メリット
お客さんは、安定した労力を得ることができます。社員であれば簡単に雇うこともクビにする事もできませんが、下請けならば必要に応じて簡単に調整できます。相手(1次請け)は大手IT企業なので、トラブルが起こったときも安心です。

中請けは、お客さんに近いほど責任は重くなりますが利益も大きくなります。人材の紹介だけしてマージンを取るケースもあります。コスパが高くスキルアップにも繋がる管理業務や設計業務を自社の人間に担当させて、プログラミングやテストといった市場価値の低い作業を下請けに振ることもできます。零細企業にいるとキャリアアップに繋がりにくいのは、この事が原因の1つです。(余談ですが、個人的にはプログラミング作業はとても誇れる仕事だと思っています。苦手ですが。。)

上位会社に美味しい所を総取りされる下請けにもメリットはあります。単価は安く景気が悪くなると真っ先にクビを切られる存在ですが、実は負担が小さい。お客さんに近づくほど、トラブル時の対応など大変なようです。与信もないといけないですし、管理体制も整っていないといけないですし。その点、下請けは人を出していればお金貰えますからね。

・デメリット
お客さんは、中抜き分も含めたお金を払う必要があります。建前上、多重派遣は認めていないですが。

中請けは、下請け会社の社員がやらかしたトラブルの後始末をする事になります。なので、トラブったときに負担が大きくなります。下請けの人間がバックレたら、スライディング土下座をして代わりの人間を大急ぎで補充したりとか。

・下請け
作業のコスパが悪い。契約を切られやすく、立場が弱い。


デメリットの方は書き疲れて短くなってしまいましたが、言いたいことはこんな感じです。これらメリットデメリットを比較すると、特に上位の大手企業にとってはメリットが大きいということです。じゃあ、一番割りを食っているのは下請け企業なのかと言われると答えは△で、正しい答えは「下請けのエンジニア」になります。


彼らは安月給でキャリアアップも難しい環境にいます。会社の規模も小さいので、一生寄りかかるわけにもいきません。それなのに、彼らがそこにとどまるのは楽だから。なんだかんだ言って、30代までならスキルなくても性格が普通なら仕事はありますし、上流がやってる人の管理とか社内調整とかスケジュール管理とかめんどいし。将来を考えると気が重いけどまあなんとかなるかな、という気持ちです。全部、当時の自分や同僚が思っていたことですw


でも、、抜けましょうよそこから。あなたが「自分は管理業務とかには興味ない。この腕一本でプログラマーとして生き抜くんだ!」といえる自信とスキルがあれば良いですよ。でも違いますよね?将来心配ですよねホントは?どうせ転職活動しても自分の経歴じゃここから抜けるのは無理だと諦めてますよね?


意外となんとかなるかもしれませんよ。僕も書類と一次面接で何十社からお祈りされたことか。。でも、小さなプライドさえ捨てれば、落ち続けても現状維持なんです。50社落ちたからといって月給が5万円下がるわけではありません。勝てないかもしれないけど、負けることはないゲームなんです。


だからやってみてください。迷ったり心配しているなら、今日にでも人材紹介会社に登録して下さい。そして、人材紹介会社のコンサルに色々勧められても、絶対にピラミッドの底辺にいる会社を選ばないで下さい。今と同じような会社なら受かりますが、落ち続けてもそこには逃げないで下さい。


最後に。ITゼネコンの構造上、商流の下位を底辺と呼んでいますが、決してレベルが低いという意味ではありません。前にも書きましたが、「底辺」のエンジニアがプログラミング業務を担当することが多く、僕はプログラミングスキルの高い人をエンジニアとして尊敬しています。そういう、手を動かせるのに諦めてしまっている人たちに、もっと報われるポジションへ移って欲しいんです。




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