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IT業界での鬱病というのは、戦場での戦死みたいなものなのかもしれない

社会 仕事

この間、原作を読んで映画を見た「ツレがうつになりまして」をふと思い出しまして。一人で勝手に納得したのが「この業界のうつ病っていうのは、戦場で人が死ぬようなものなのかもなぁ」という事でした。


雇用形態にかかわらず、10年以上ITエンジニアとして色々な職場で仕事をしてきましたが、まあどこに行ってもうつ病な人というのがいました。主に、その職場の社員さんですね。社員さんとある程度仲良くなってくると「うちにも鬱で休んでる人がいますよ」といった感じで話が入ってきました。そしてそれは、特に珍しい事ではありませんでした。


派遣先で知り合って仲良くなった人がいます。一緒に仕事をしたのは4~5年前ですが、未だに年に1度以上は飲みに行っています。その人も、最近うつ病で休職したそうです。子供も生まれたばかりなのですが「うつ病になると学資保険に入れなくなるんですよ」と、できれば活かしたくない知識を教えてもらいました。ちなみに僕も、突発的に電車に飛び込みたくなった経験があります。もしかしたら、過去のエントリに書いてるかもしれませんが。不思議なもので、電車を待っている間は自殺願望なんてないのに、近づいてくる電車のヘッドライト(地下鉄です)を見ていると飛び込みたくなるんです。「今、一歩踏み出せばたった数秒でこの苦しみから逃れることができるんだなぁ」と、頭の中で思ってしまうのです。本当に恐ろしい。結局病院には行きませんでしたが、行けば間違いなく診断書をGETだったはずです。


IT業界に限らずうつ病は蔓延しているのかもしれませんが、僕が実体験としてわかるのはこの業界だけなので、IT業界に限定して話を進めます。このうつ病、あれだけ苦しんだ自分でさえ、聞いているとだんだん慣れてくるんですよね。「ああ、ここにもやっぱり鬱で休んでいる人いるんだ」とか「あの人も鬱になっちゃったか~」みたいなノリです。さすがに、仲が良い人だと昔の自分の事も思い出してかなり心配にはなるんですが、そうでないともはや「あるあるネタ」で流しかねません。


これって、、もしかしたら戦場の戦死者と同じなんじゃないですかね?僕は戦争行ったことないので当事者としての感覚はわかりませんが、少なくともテレビで知る戦死者に対しては似た思いをもってしまします。「うわ、○○人も死んだのかよ。マジ戦争怖いわ」で流してしまうノリ。本来、一人死ぬだけでも大変なことですし、それが知人だったらとんでもない話です。でも、戦場で人が死ぬのはまあ当たり前だよね、という気持ちが間違いなく自分の中にある。同じように、とても恐ろしいはずのうつ病なのに、このストレス社会で生きていればうつ病患者なんてどこにでもいるよね、というノリで問題から目を背けている気がします。一歩引いて考えると、たとえ知り合いじゃなくても、人が死んだり働けない状態になるなんて、とんでもない大問題なはずなんですけど。


戦争に関しては、日本で平和ボケしている自分には何とも言えませんが、うつ病は全くの他人事ではないこともありますし、もっと考えないといけないなぁと反省した次第です。