読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

プラユキ・ナラテボーさんの「苦しまなくて、いいんだよ」読んだ。良書です。

プラユキ・ナラテボーさんの「苦しまなくて、いいんだよ」を読みました。

著者は、タイの田舎にあるスカトー寺でお坊さんをしているそうです。名前は超カタカナなのですが、日本人です。なんでも、NGOの活動でタイに行った時に、そのままタイで出家してしまったそうです。いやー、NGOとかNPOやってる人ってバイタリティあるなーとは思っていましたけど、そのまま外国で出家しちゃうってすごいですね。


以下、本の内容です。


著者の元には、悩みを抱えた日本人が数多く訪れます(わざわざ日本から会いに行くなんて、著者は有名な人なんでしょうか?)。本書では、彼ら/彼女らの悩みとそれに対するプラユキさんのアドバイスが、章ごとに対話形式でまとめられています。そして、プラユキさんがなぜそのようなアドバイスしたのか、仏教的知見からの解説がされています。つまり、おおざっぱにまとめると「相談者の悩み」→「プラユキさんのアドバイス」→「アドバイスの解説」といった流れです。


具体的にどのような悩みが紹介されているのかは、以下の通りです。(目次から抜粋しました)
・第1章: 苦しみと向き合い、苦しみを超える -- 四聖諦編
エピソード1: 理由のない落ち込み
・第2章: よき仲間とともに、苦しみを超える -- 善友編
エピソード2: 愚痴も積もればイヤになる
・第3章: 与えることで、苦しみを超える -- 布施編
エピソード3-1: 寝ても覚めても上司が憎い
エピソード3-2: 自分を卑下し続けた人生
・第4章: 言葉の力で、苦しみを超える -- 善口編
エピソード4-1: 正しいことを言ったのに非難される
エピソード4-2: 自分の気持ちをうまく表現できない
・第5章: 「今ここ」に気づき、苦しみを超える -- 瞑想編
エピソード5-1: 欲いっぱい"真っ黒な私"
エピソード5-2: 夢に現れる深層意識


僕がこの本を好きな理由。まず、文章が読みやすいです。小難しい仏教用語も出てきますが、できるだけわかりやすく解説されています。そして、それ以上に気に入っているのが、仏教と実生活がリンクしている事を教えてくれる事です。今まで読んだ仏教の入門書や大学で取った授業は、知識の詰め込みが中心で、自分との接点が見出せませんでした。が、この本は、僕らが実際悩んでいることを仏教ではどう解決するかが分かりやすく書かれています。なんというか、世俗から隔離された学問ではなく、実際に役立つ知識として仏教を捉えることができたんです。

そして、本書にも
ブッダの教えは非の打ち所のないほどに徹底徹尾、理にかなっており、しかも慈悲深く、いたれりつくせり」
とあるように、仏教を宗教としてではなく、合理的な哲学なんだと思わせてくれた事も高評価につながりました。


仏教に興味のある人はもちろん、宗教に興味はなくても、心理学や自己啓発に興味があれば読んでほしい一冊です。