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「消滅世界」読んだ。セックスが消えていくパラレルワールドの話。読む人を選びそう

 

消滅世界

消滅世界

 

 

村田沙耶香さん著の「消滅世界」を読んだ。先の世界大戦で人工授精の技術が飛躍的に進歩した、という設定のパラレルワールドの日本が舞台。


主人公の雨音は普通の女の子。けれども、ちょっと変わった境遇の女の子でもある。彼女は近親相姦の結果生まれた。この世界の近親相姦とは「両親」が「セックス」をすること。近親相姦と名付けられている位だから、当然この社会では嫌悪されている。普通の家庭は、両親にはそれぞれ恋人がいて、子供は人工授精で授かる。恋の相手は人間の場合とアニメなどのキャラの場合がある。人間専用の人もいるしキャラだけの人もいるし両方オーケーな人もいる。ちなみに雨音は両方オーケー。人間の恋人がいる一方、キャラ恋人のワッペンなどを大切に保管している。


人間の恋人がいても、セックスをするかは別問題。しないカップルも多い。マスターベーションはするけれど、性欲は邪魔なものとして扱われる。読者から見たらぶっ飛んでいるレベルのセックスレス社会だけれども、男性の人工妊娠の試みが進められているため、主人公より若い世代はさらにセックスを嫌悪する傾向にある。


という、まあなんとも言えない設定の小説。amazonのレビューをちらっと読んだけど、賛否両論ですね。これは人を選ぶ作品だと思う。僕は結構好き。荒唐無稽な面もあるけど、「もし」を掘り下げるとこういう世界になるんだな~、と感心しながら読んだ。


そういえば、著者は僕と同い年の女性だそう。wikipediaによると、友人につけられたあだ名は「クレイジー沙耶香」。う~ん、、話してみたい(笑)。彼女の他の作品もぶっ飛んだ設定が多いらしいので(10人産んだら一人殺していい「殺人出産」とか)近いうちに読んでみようと思う。