dake008’s blog

アラフォー男子です。内容が中二病的だから、知人には読まれたくないし自分で読み返したくもない。そういうブログです。

『一投に賭ける』読んだ。無頼派なやり投げ選手お話。この人スゲーよ

www.amazon.co.jp


やり投げ」という体の小さい日本人には絶対的に不利な競技で、1989年に世界記録までわずか6センチというとんでもない記録を出した男、溝口和洋さんの話。自伝ではなく、上原善広さんというドキュメンタリー作家が、本人への18年間にも及ぶ取材の末出版した渾身の一作。彼の無頼漢ぶりについては、このamazonの商品内容を読めばなんとなくはわかるはず。
■中学時代は将棋部。
■高校のインターハイではアフロパーマで出場。
■いつもタバコをふかし、酒も毎晩ボトル一本は軽い。
■朝方まで女を抱いた後、日本選手権に出て優勝。
■幻の世界新を投げたことがある。
■陸上投擲界で初めて、全国テレビCMに出演。
■根っからのマスコミ嫌いで、気に入らない新聞記者をグラウンドで見つけると追いまわして袋叩きにしたことがある


「幻の世界新」というのが先にあげた「世界記録にわずか6センチだけ届かない」で、一度世界新と判定された後、ジャッジから物言いがついて測りなおした結果取り消されたらしい。。


やり投げという競技については多くの日本人と同様に僕も知識が全くなかったので、世界記録に肉薄したと言われたもこの本を読む前はピンとこなかった。本書を読んでわかったのは、この競技は体の大きさが絶対的な条件で、たった(?)身長180センチの溝口さんが世界のトップレベルに達した事はとんでもない出来事だったらしい。

 

でも、彼が本当に凄いのは、その記録よりも競技にかける姿勢。人生のすべてを掛けるというのはこういう事なのかと。体の小さな自分が世界で戦うためにはとにかく筋肉をつける事だという絶対の信念を持ち、毎日10時間以上をウェイトトレーニングに費やしていた。しかも、トレーニング法は自分で考案。常識を疑う事を信条としていて、やり投げのフォームから筋トレから自己流を貫いている。自己流といっても最初は基本を学んび、その上で改善点がないかを考え抜くという方法。現在は親の後を継いで農業をやっているんだけど、常識を疑うというスタンスは農業をやる上でも変えていないんだとか。


現役時代の賞状などは全て捨ててしまったというのもまた無頼漢。amazonのレビューを読むと、本書に書かれている筋トレ法については無茶が過ぎるのか批判が多い。けれど、ポイントはそこではない。一つの事に全てをかける生き様がただただカッコよい。


もっとも、すごく怖い人みたいなので、もし会える機会があったとしても話しかける事はできないだろうなー。。そして、日曜の昼間からハイボールを飲んでいる自分がこの本の感想文を書くなんて、なんと恐れ多い事か。。