dake008’s blog

アラフォー男子です。内容が中二病的だから、知人には読まれたくないし自分で読み返したくもない。そういうブログです。

尻啖え孫市読んだ。こんな戦国武将はまあいないだろうな・・

司馬遼太郎の「尻啖え孫市」読んだ。主人公の雑賀孫市は、今の和歌山の雑賀党と呼ばれる地侍を束ねる当主の息子で、ものすごい女好きかつ豪胆な性格を持つ。そして、雑賀党は当時日本一の鉄砲集団として恐れられていた。孫市は、ひょんなことから、飛ぶ鳥を落とす勢いだった織田信長と関わる事になり、彼の部下である木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)と親交が生まれる。

 

秀吉は、孫市の女好きの性格を利用して孫市を織田方につけ、孫市は藤吉郎のために命を懸けて働くが、藤吉郎(というか信長)に騙されていたことを知り、織田軍と決別する。地元に戻った孫市、今度もまた女がらみで織田軍に敵対していた石山本願寺に付く羽目になる。そして孫市は、雑賀の鉄砲隊を率いて藤吉郎を含む織田の大軍を迎え撃つ。

 

というお話。

 

織田vs本願寺の戦は石山合戦と呼ばれるもので、これは、「村上海賊の娘」の舞台にもなっている。「村上海賊~」の孫市は「尻啖え~」と違って真面目というか、普通の武将だった(というか、彼の描写はあまりなかった)。本当の孫市は「村上海賊~」の方だろう。あんなに気ままで、女のケツ追っかけて戦に巻き込まれる武将なんて現実的じゃない。wikipediaの「尻啖え~」のページによると『作中の孫市は、司馬によると「当時の雑賀者の性格を一人に集約すれば、おそらくこうだっただろうということで創った人物像」とのことである。』らしい。作中でも「雑賀党の子孫から苦情が来た」というような事が書いてある。

 

登場人物の性格は大分眉唾だけど、作中の大まかなイベントは史実に基づいているはずなので、史実をもとにしたフィクションだと割り切って楽しむのがこの本に対する正しい姿勢だと思う。気持ちいいまでのスケベで大胆不敵な孫市の性格や、秀吉との奇妙な友情は読んでいて面白い。そしてなにより、タイトルにあるとおり、天下の織田信長に尻啖わせる様が痛快だ。